Q:さすが、お聞きしていた通りの大きな工場ですね。ひとことに「クリーニング」と言っても、やはり様々な商品を取り扱ってらっしゃるのでしょうか。

A:はい。昭和22年の創業以来、当社は古き良きクリーニング店からの技術とも言える「職人的な仕事」の良い面は残しつつも、「必要な新しい技術」は同時に取り入れてきました。現在ではワイシャツなどの衣類はもちろん、和服~毛皮・皮製品、靴・バッグやじゅうたんのクリーニングまで、実に様々な商品を取り扱っております。



Q:そもそもですが、ウェットスーツを機械で洗っても問題ないのでしょうか。

A:確かに皆さんは、大切なウェットスーツを、ご自宅の洗濯機で洗われる方は少ないでしょうね。そんなことをしては、大事なウェットスーツの生地そのものが傷んでしまうかもしれません。しかし、それはあくまで「ご自宅の洗濯機」でのお話しです。
ご安心ください。当社専門工場では、高級ブランドの衣類なども含め、ウェットスーツよりもデリケートな商品を沢山扱っております。素材・状態など、商品に適正な方法で洗浄をすれば、やみくもな手洗いよりも製品を傷めず、汚れもしっかりと落とすことができるのです。



Q:なるほど。逆に、手洗いでは落としきれない汚れも・・・て、え? まだ洗っていないのに、水がかなり濁ってますね・・。

A:はい。(笑)この工程は、俗に言う「前処理」というもので、実際に洗浄する前に、ウェットスーツの生地に付着した砂・塩分はもちろん、アンモニア等の不純物を除去し、殺菌・消臭を行います。仰る通り、これから「洗浄」に入るわけですが、この時点で目に見えない汚れがかなり落ちていることが分かります。言い換えれば、これだけ汚れているウェットスーツを着用されていたというわけです。



Q:今回は私個人のウェットをお持ちしました。海から上がった後は、しっかりと水洗いしてるつもりなんですが。。(汗)
そして、これから本格的な洗浄に入るわけですね。洗剤はどのような原料を使用されているのですか?

A:簡単に言えば、衛生面が厳しいホテルなどでも使用している洗剤に近いものを使用しています。当社クリーニングでは、ワックスの汚れなどウェットスーツ独特の油性汚れはしっかりと落としつつ、雑菌やアンモニア等のアルカリ性汚れもキチンと中和できる洗剤を選んでいます。



Q:柔軟剤も使用されるのですか?

A:はい。ソフト感とハリの出る柔軟剤を使用しています。実際に触って頂くと、手触りの良さが実感できると思います。また、抗菌や防臭効果もありますので、清潔さが一段とアップします。



Q:「すすぎ」の水も結構濁っているのが分かりますね。。。私は毎回、自宅で水洗いしてますし、定期的に市販のウェットシャンプーも使用していました。

A:先のご説明通り、前処理工程で目に見えない汚れは浮き出ていますが、やはり本格的に汚れを落とすのは、この洗浄工程です。俗に言う「たたき効果」と呼ばれるものですが、「繊維の目」を広げ、奥に入り込んだ汚れをしっかりと落とします。もし同じ溶剤をご自宅の手洗いで使用されても・・、その差は歴然です。



Q:乾燥の工程で、生地が縮んでしまうようなことはないのでしょうか。

A:お預かりしたウェットスーツは、洗浄後に通気性の良い専用スペースで全て自然乾燥をさせています。乾燥機などで熱を当てているわけではありませんのでご安心ください。本来、乾燥の工程は裏返しの状態で行った方が、当社としては効率が良いのですが・・・ 裏返しの状態は「シワ」の原因になり兼ねません。少しお時間を頂きますが、表面のままの自然乾燥を前提として、お客様へお返ししています。



Q:無臭ですね。

A:ウェットスーツに付着した汚れやカビ、目に見えない雑菌などは、悪臭などを引き起こす原因にもなります。この「嫌な臭い」を目立たなくするため、香料の強い洗剤や柔軟剤を香料の強い洗剤や柔軟材を使用される方もいるようですが、強い香りをつけても、雑菌そのものをキチンと取り除いているとは言えないかも知れません。当社クリーニングでは、特に香り付けなどの処理は行ってませんが、「前処理」の段階でしっかりと殺菌・中和ができているからこそ、仕上がりが無臭になります。



Q:生地が柔らかい!それに軽い! ちょっと古いウェットスーツなのですが、スベスベした感じがあります。

A:ある意味、すべすべした手触りは新品のウェットスーツに近いような感覚なのかもしれません。当然クリーニングで生地そのものが新品に生まれ変わる訳ではありませんが、ウェットスーツの生地は、繰り返し使用することにより繊維の「目」がどんどん詰まっていき、結果的に生地そのものが硬化していきます。本クリーニングの工程では、繊維の「目」を広げ、繊維の中に入り込んだ汚れもしっかり落とす訳ですから、ウェットスーツ自体が軽くなった印象をもたれると思います。詰まっていた繊維の「目」が広がることにより、生地本来の柔らかさも引き出すことができるのです。



Q:汚れもかなり落ちているのが分かりますね。

A:おなかの辺りに付着していたワックスの汚れなどは、かなり取れていることが分かりますね。ぱっと見で分からない部分も、洗浄前と洗浄後を写真で見比べると、細かな汚れも落ちていることが分かります。
どんなに丁寧に洗っても、やはり自宅での個人洗浄には限界があります。年に数回は、当社のような専門クリーニングを利用して、清潔なウェットスーツを着用して頂ければと考えています。



Q:ありがとうございました。裸で着るものですから、清潔になるのは嬉しいですし、汚れが取れると見た目も新しくなった気がしますね!

A:最後にひとつ、これはあくまでクリーニングですから、洗浄したからといって新品に生まれ変わるわけではありません。当然、クリーニングでは落としきれない汚れもあります。
当社では、クリーニング実施前の検品はしっかりと行い、明らかに洗浄では落としきれない汚れがある場合は、お客様へ確認・了承頂いたうえで作業に入る場合もございます。
また、洗浄工程の中で大事なウェットスーツに何かあっては困りますので、その確認の意味でも洗浄前の写真撮影などを行っています。
まずは一度、ご自身のウェットスーツでぜひクリーニング効果を試してみてください。



ウェットスーツ・クリーニングは、単に汚れを落とすものでなく、生地本来の柔らかさも取り戻せる、ということが分かりました。
定期的なメンテナンスが、ウェットスーツを「長持ち」させる秘訣なんですね。

ウェットスーツ・クリーニングを利用すると・・
  • 汚れが落ちる
  • 清潔になる
  • 生地本来の柔らかさに近づける



大切なものだからこそ、定期的なメンテナンスを実施しましょう。